Feb 23, 2023
「実質的にEUの市場に残った北アイルランドの問題、解決へ」ロイター東京支局のシニアコレスポンデント ティム・ケリーさん
北アイルランドは、United Kingdomを構成する国のひとつだが、もともとはアイルランドの一部だったため、1998年に、北アイルランド住民は、イギリスとアイルランドの両方の市民権を持つことになった。
しかし、2016年、イギリスがEUを離脱した。いわゆるブレクジット。
北アイルランド人はアイルランドの市民権を持つということは、EUに加盟しているアイルランド人と同等の権利を持つということで、ブレクジット後も、北アイルランドは、EUとのあいだの貿易において、特に税関などを作らなかった。実質的な残留といえる。
逆に、イギリスと北アイルランドの貿易は税関を通す必要がある。この取り決めを「北アイルランド議定書」と呼ぶ。しかしこの状態に、イギリス保守党と、アイルランドのイギリス派政党が反発してきた。
北…