15年前の自分の卒論「アンドレ・ジッド『贋金つくり』について」を今読み直す。第7回の今回は、第6章「プロテウス」です。人によって時によって言うことが変わるジッド、妻のマドレーヌやアンリ・マシスなどからは一貫性がないと批判されます。しかしジッドにとってはその変化の総体が自分であり、誠実であると考えていたのでは?というお話。