17-1「日本の曖昧(あいまい)力 融合する文化が世界を動かす(呉 善花さん)」
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17冊目の今回は「日本の曖昧力」を扱います。
著者は呉 善花さん。

韓国ご出身で、拓殖大学で日本文化研究をされている呉さん。
拓殖大学でおこなわれた12回の講義内容を文章に起こし、まとめられたものだそうです。

実はアワノさん、この本を扱うことに決めた理由には「もののけ姫」が関わっているそうです。
そこから話が飛んで、ジブリ談義に時間を費やすこと少々…。
本筋とはあまり関係がないので割愛しますが、
せっかくなのでそれぞれの推しタイトルだけお伝えしますと、
アワノさんの推しは「思い出のマーニー」
星野の推しは「風の谷のナウシカ」です。


さて、この本の中身に触れていきます。

日本を、三つの側面で捉えていきます。

一つ目が、欧米化された日本。
二つ目が、中国韓国と似た東アジア的な日本。
三つ目が、縄文時代的な日本。

この三つめが最も重要で、ここから曖昧力やわびさびなどの
日本的な感覚が生まれてきているとしています。

中国や韓国など、侵略と統治を繰り返した歴史がない分、
また、中央集権的な管理が行き届かなかった分、
縄文時代からの感覚が残ったのかもしれません。


こう聞くだけで、なんとなく日本で過ごしてきた我々が感じている感覚にリンクしませんか?
こうした説を、海外の方が論じられるまでになるには、どれだけの文献や直接経験を重ねたのでしょう。
呉さんのインプットに、素直に感動を覚えます。

二回目以降は、こうした視点が、どう曖昧力につながっていくのかをお話していきますので、お楽しみに!!

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